豊かさ=可処分所得×可処分時間



「人間にとって真の豊かさとは何か」という問いが取り上げられる事が度々あります。突き詰めるときりのない問題ですが、ここでは敢えて簡明な定義を与えます。それが『豊かさ=可処分所得×可処分時間』です。つまり豊かさとは、自分が自由に使えるお金と自由に使える時間の積であるということです。自分のお金を自由に使える事、即ち経済的自由があることは、行動の自由に直結します。好きな食べ物を食べたり、娯楽に興じることができるのは、自由に使えるお金があるからできることです。また、ある程度お金があれば、好きな場所に引っ越すことも、やりたい事業を起こすこともできます。こうした自由に使えるお金と、更には自由に使える時間があることで、行動の幅が広がります。これこそ豊かさだと思います。

豊かさについて考えるときは物質的だけでなく精神的な充実も考えるべきだ、という御説も尤もですが、経済的な自由と時間的な自由があることで精神的な余裕が生まれやすくなります。そしてそれが精神的な充実に繋がるはずです。

『豊かさ=可処分所得×可処分時間』に従い、みんなの豊かさを高めればみんな幸せになれるのか、という指摘も当然予想されますが、答えは「必ずしもそうではない」です。豊かさを高めても幸福感が得られない人も中には存在するはずです。しかし、何を幸せに感じるかは個々人によって違います。誰かが自分で決めた幸せの定義を他の誰かにあてはめてしまうことで良くない結果を招くことがあります。けれどもある人が自分で自由に使えるお金と時間を持っていれば、その人にとって幸せになるための行動はとりやすくなるはずです。だからこそ個々人がそれぞれにとっての幸福に到達できる可能性を大きくするために、『豊かさ=可処分所得×可処分時間』という単純で大雑把な定義がかえって有効だと私は考えます。

真の豊かさとは何かを考え続けることは決して無駄なことではないですが、特に政治家の先生方やお役人の方々には現実的な指標として『豊かさ=可処分所得×可処分時間』を用いてもらいたいものです。



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