図や表を描く (Draw diagrams or tables) 例題1



図や表を描く (Draw diagrams or tables) ...
図や表を描くことは、思考を可視化する強力な手段です。

(例題)
4人の学生A、B、C、Dは夏休み中に奈良,博多,仙台,名古屋のいずれかをそれぞれ旅行し,チョコレート,バインダー,クッキー,キーホルダーのいずれかをお土産として買ってきました。夏休み終了後、A、B、C、Dの4人は、夏休み中に行った旅行先の思い出とそこでのお土産について話しています。以下の会話から誰がどこに行って何をお土産に買ってきたか推理しましょう。ただし、4人とも違う場所を旅行し,違うものを買ってきたとします。

A:「奈良に行った人からバインダーをもらったよ。」
B:「Cは博多へ行ったよね。」
C:「私はクッキーをお土産にしたよ。」
D:「名古屋に行ったけど楽しかったよ。僕が買ってきたのはチョコではないよ。」

(考え方)
まずこの問題では関係を整理するために表を作るのが良いでしょう。以下は表の作り方の一例です。
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表が用意できたら一人一人の発言を追っていきましょう。Aの発言からは、奈良に行った人がバインダーを買ってきたこと、A、B、C、Dの4人は旅行先もお土産も別々であることに注意すると、Aは奈良を旅行しておらずバインダーも買っていないことがわかります。
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次にBの発言から、Cが博多を旅行してきたことがわかります。Cは博多以外を旅行しておらず、A、B、Dは博多を旅行していないので下のような表ができます。
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Cの発言から、Cはクッキーをお土産にしたこと、Bの発言と合わせて博多に行った人がクッキーをお土産にしたことがわかります。
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Dの発言から、Dは名古屋を旅行したこと、Dのお土産はチョコレートではないことがわかります。
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ここから表の残りの空欄を埋めることができます。まずBが奈良を旅行したことがわかり、そこからAが仙台を旅行したことがわかります。また、仙台を旅行した人がチョコレートを買ってきたこと、名古屋をした人がキーホルダーを買ってきたこともわかります。
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以上の事から答えがわかります。

A:旅行先「仙台」:お土産「チョコレート」
B:旅行先「奈良」:お土産「バインダー」
C:旅行先「博多」:お土産「クッキー」
D:旅行先「名古屋」:お土産「キーホルダー」

すでに答えが出たのですべての表を完成させる必要はありませんが、2つの表が完成すると、残りの表も完成します。3つの表を完成させてから回答しても構いません。というよりそちらの方が確実かもしれません。
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